本日、歯科検診が予定通り終わりました。
みんなしっかり口を開けてくれて、スムーズに進める事が出来ました。
歯科検診に絡めて毎年ブログを挙げていますが、今年は少し視点を変えて、虫歯の原因以外の砂糖の問題点についてのお話をさせていただきます。
砂糖は虫歯の原因の一つだということを知らない方はいらっしゃらないでしょう。
しかし砂糖の虫歯以外の問題点まで理解しておられる方は少ないかもしれません。
かつて砂糖は貴重品だったため、特権階級のみが味わえる嗜好品でした。
歴代の徳川将軍が虫歯だらけだったことは歯科界では誰もが知っている事実です。
しかし砂糖が怖いのは虫歯だけではありません。砂糖の採り過ぎは体に色々な病気を引き起こします。
砂糖を消化するのにビタミンB群を多く消費するので、脚気や発声にトラブルの出る構音障害、意識障害にもつながるウェルニッケ脳症などのリスクが増加します。
また砂糖は血糖値を急上昇させるので、インシュリンという血糖値を下げるためのホルモンを大量に生成し、結果的に低血糖の状態を解消するためのホルモン(アドレナリンやノルアドレナリンなど)を大量に生成しなければならなくなります。
ホルモンの生成にはアミノ酸やミネラルが必要なため、砂糖の採り過ぎは身体や脳の成長に必要な栄養が足りなくなることになるのです。
砂糖の摂取を控えるには、まずは市販の飲料などにどれくらい砂糖が入っているのかを知るのが早道です。
多くの皆さんが1.5歳児検診や3歳児検診で通った足立保健所(中央本町)の1階廊下には、足立区歯科医師会と歯科衛生士会が作成した市販飲料の砂糖使用料の一覧表が貼ってあります。これによれば、555mlの麦茶やい・ろ・は・すは糖分0ですが、い・ろ・は・すみかんになると3g入り砂糖が9.2本分も入っています。野菜ジュースにも乳酸菌飲料にも十分すぎる量の砂糖が入っています。
これはお子さんの飲み物だけではありません。350mlスーパードライには3.5本、酎ハイの贅沢絞りには9.9本、サワーのほろよいには12本分の砂糖が入っています。これらは血糖値の急上昇を招きます。
市販飲料を飲むなとは言いません。市販飲料の糖分を理解したうえで活用してほしいのです。
足立保健所の廊下に張り出してある表

posted by 八千代幼稚園 at 13:40|
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